2014年08月05日
新訳「フラニーとズーイ」
ほとんどの人にとってJ.D.サリンジャーと言えば「ライ麦畑でつかまえて」(と言うより、今は村上春樹調に「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の方が通じるのかな)の作者という認識だと思いますが、私にとってサリンジャーといえば「フラニーとゾーイー」の作者であり、グラース一家の物語を書く作家さんという思いが強いです。
と言うのも、"FRANNY and ZOOEY"は私が中学時代に初めて最後まで原書で読み通した英語本であり(その前にThomas Hardyの"TESS"に挑戦したけど挫折した)、同時に初めて(そして多分最後)ファンレター(!)を書いて送った作家さんだからです。
本というのは、いつ、どんなタイミングで出会うかによっても印象が変わると思いますが、フラニーの悩みはまさに中学生時代の私が日々思っていたことだったので(フラニー程深刻ではなかったけど)、そーんな時に読むともう、繰り返し繰り返し読みます。自分の血肉となります。そして自分の人生に影響をもたらします。
そんな訳で、「フラニーとゾーイー」だけでなく、サリンジャーの短編集に入っている他グラース家の人のお話も含め、自分の頭の中に巨大な「グラース家の人々」の構図が出来上がり、自分にとっては大きな存在になってしまっていたのでした。
なので村上春樹氏が46年ぶりに新訳した「フラニーとズーイ」が出版されたと知って、どんなもんだろ?との思いで購入して読んでみました。
そして読後の感想は「これ新訳する意味あったのかなあ?」
うーん、前途の通り、自分には思い入れがありすぎる作品なので、前の野崎孝さんの翻訳が頭にインプットされすぎているんでしょう。
でも今、村上春樹氏が訳したということで「村上春樹が訳した本?じゃちょっと読んでみようかな」との思いで、この本を手に取る人が増えるのなら、新訳した意味は多いにあるなあと思いました。
自分が読み返す時は、多分野崎孝さん訳の方を読むと思いますが☆

これが中学時代に買った原書。830円と書かれていました。
あ〜でも中学時代って、30年近く前なんだ…きゃー
村上春樹氏の新訳はこちら
野崎孝氏の訳本はこちら(絶版になってますね)
と言うのも、"FRANNY and ZOOEY"は私が中学時代に初めて最後まで原書で読み通した英語本であり(その前にThomas Hardyの"TESS"に挑戦したけど挫折した)、同時に初めて(そして多分最後)ファンレター(!)を書いて送った作家さんだからです。
本というのは、いつ、どんなタイミングで出会うかによっても印象が変わると思いますが、フラニーの悩みはまさに中学生時代の私が日々思っていたことだったので(フラニー程深刻ではなかったけど)、そーんな時に読むともう、繰り返し繰り返し読みます。自分の血肉となります。そして自分の人生に影響をもたらします。
そんな訳で、「フラニーとゾーイー」だけでなく、サリンジャーの短編集に入っている他グラース家の人のお話も含め、自分の頭の中に巨大な「グラース家の人々」の構図が出来上がり、自分にとっては大きな存在になってしまっていたのでした。
なので村上春樹氏が46年ぶりに新訳した「フラニーとズーイ」が出版されたと知って、どんなもんだろ?との思いで購入して読んでみました。
そして読後の感想は「これ新訳する意味あったのかなあ?」
うーん、前途の通り、自分には思い入れがありすぎる作品なので、前の野崎孝さんの翻訳が頭にインプットされすぎているんでしょう。
でも今、村上春樹氏が訳したということで「村上春樹が訳した本?じゃちょっと読んでみようかな」との思いで、この本を手に取る人が増えるのなら、新訳した意味は多いにあるなあと思いました。
自分が読み返す時は、多分野崎孝さん訳の方を読むと思いますが☆
これが中学時代に買った原書。830円と書かれていました。
あ〜でも中学時代って、30年近く前なんだ…きゃー

村上春樹氏の新訳はこちら
野崎孝氏の訳本はこちら(絶版になってますね)
Posted by マー at 09:31│Comments(0)
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